西洋占星術の勉強を始めたばかりの人には、トランスサタニアン(天王星・海王星・冥王星)はなかなか捉えにくいものですね。
自分自身の個性として自覚しやすい太陽や月、水星・金星・火星あたりが理解しやすいし、まずはそこから理解を深めるのが良いと思います。
けれど、トランスサタニアンは世代の価値観や時代の流れを読むときにはとても重要。
むしろ、私たちの人生のベースとしてものすごく重要です。(力説)
ということで、このカテゴリ(トランスサタニアン勉)では、この3つの天体に絞って記事を書いていきます。
冥王星獅子座世代の価値観とそのバックボーン
冥王星が獅子座を運行していたのは1937年頃~1957年頃。
日中戦争から第2次世界大戦へ、そして敗戦と復興を経て、経済白書の「もはや戦後ではない」という宣言と共に終わった約20年間がこの時代です。
今の60代後半~80代の大半は、この激動の時代に生まれ、この時代の価値観と共に育ちました。
敗北と貧しさをバックボーンに育ったこの世代が求めたものは、豊かさと勝利による日本人のプライドの再構築。
つまり「獅子座的な勝利」です。
権力、地位、名誉、財産、賞賛。
それらを少しでも多く得た者が勝ち。
勝利や豪華さや地位への渇望を『巨人の星』や『ベルサイユのばら』『水戸黄門』などに投影し、子どもには「偉くなれ」と教育し、人より上に立つために貪欲に働いて「モーレツ社員」などと呼ばれました。
敗戦した日本が短期間で豊かになり経済大国へとかけのぼっていったのは、この世代の必死の働きのおかげです。
また、ほぼ同時期(1942年頃~1957年頃)に海王星が天秤座を運行したこともあって、西洋的な美しさへの憧れも強まりました。
台所からキッチンへ、布団からベッドへと生活様式が変わり、洋画にときめいて外車がステイタス。
ただし、獅子座の特徴である「他者との比較」は、西洋コンプレックス(西洋のものが良く日本はダメ、という価値観)を生みだすことになります。
そして、この高度経済成長期を生きてきた彼らが働き盛りを迎えた1980年代、日本経済はバブル景気という頂点に達しました。
獅子座と噛み合わない! 2008~2024年の冥王星山羊座時代
1991年にバブルがはじけた後の日本経済については、皆さんご存知のとおり。
ここで注目したいのは、戦後の日本の政治経済は、冥王星が獅子座を運行していた時代につくられたものが土台だということです。
その問題が噴出してきたのが、昨年11月までの冥王星山羊座時代(2008年頃~2024年頃)。
政治、教育、保険、家族のあり方、働き方などのしくみがどんどん時代とズレてしまい、その古い社会のしくみ(山羊座)を破壊し再生すること(冥王星)が時代のテーマでした。
が、冥王星獅子座世代の政治家は、さすがに手に入れた権力を手放しませんね。
しかもサイン同士の関係としては、獅子座と山羊座は共通点のないインコンジャンクト=150度。
その結果、山羊座冥王星時代の問題に対して、獅子座冥王星世代が噛み合わない改革をつづけているという状態ができあがったわけでした。
さらに、2019年からは天王星が牡牛座入り。
牡牛座が司る「物質や金銭による豊かさ」の価値が、新時代に合わせて刷新されるという意味です。
獅子座の「リッチであれば勝ち」という価値観も、ここで新陳代謝しなくてはいけません。
そして獅子座オポジションの冥王星水瓶座時代へ
2024年11月から、冥王星が水瓶座を運行。
これから2044年まで冥王星水瓶座時代はつづき、1番になって勝つことよりも、個の公平感覚と自立性を求められる時代に変わっていきます。
獅子座の天体にとっては、今は牡牛座天王星のスクエア、次は水瓶座冥王星のオポジションへという、なかなかにハードな脱皮の時代。
けれど獅子座に限らず不動宮は「変化を要求されること」を拒みます。
冥王星獅子座世代も「折れる、負ける、引くこと」を嫌がる傾向がありますが、年齢的にも時代的にもそれを押し通すほど生きにくくなるでしょう。
できるなら、獅子座の「気前の良さ、器の大きさ、皆を明るくする力」を発揮できる方向へ進みますよう。
そしてこれは、冥王星獅子座世代に限った話ではありません。
戦後の冥王星獅子座時代に始まった社会の流れの中で生きている私たちもまた、これからの冥王星水瓶座時代を生きていくために、自分なりの豊かさと個の確立について見つめ直していく必要があるのでしょう。
ケーススタディ:冥王星獅子座世代と車の運転
2021年に『高齢者の自動車運転に関する実態と意識』という調査が行なわれました。
下のサイトを見ていただくと、65歳以上で「運転への自信度」がとつぜんハネあがり、80歳以上までどんどん自信が増す一方だとわかります。
実は2021年当時、冥王星獅子座世代がこの65~84歳。
西洋占星術では車=火星で、冥王星獅子座世代にとっては車(=火星)は勝利の象徴のひとつでもあります。
この世代が運転にプライドを持ち、免許返納を拒みがちなのもわかりますね。
もちろん個人差はありますが、もしご高齢の方の免許返納で困ったときは、ご本人が納得するまでゆっくり向き合うのが良いと思います。
(ただし、事故を起こす割合が最も高いのは10~20代という事実も😅)
冥王星をもっと知るために
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戦時中から現代まで、時代の大きなトピックと共に各世代の特徴をチェックし、上記のようなケーススタディも満載。
未来の冥王星の動きまで見据え、さらにネイタル冥王星のハウス・アスペクトにもふれてトータルで冥王星を理解します。
まもなく再開予定なので、しばらくお待ちください。
★旧ブログの記事もどうぞ★
トランスサタニアンによる世代の差について、実例をいくつか掲載しています。
⇒星勉ブログ(世代勉)
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